スローフード物語 vol.13

「ロッキーサーモン」

ロッキーサーモンイメージ

北米を横断するロッキー山脈。その麓でユニークな形状の鮭を見つけた。

ロッキーの麓で、厳しい冬に備える人々の暮らしをヒントに生まれた鮭の燻製"

北アメリカ西部を、北西から南東へ横断するロッキー山脈。この麓には映画「帰らざる河」のロケ地になったボー川が流れ先住民族のイヌイットの人たちが暮らしています。イヌイットとは、彼らの言語であるイヌクティトゥット語で「人々」という意味。以前は「エスキモー」と呼ばれていましたが、現在は一部を除いて、イヌイットが世界共通の呼称です。
さて、「帰らざる河」とはこの河を下って行った者は誰一人帰ってくることができないことから命名されたそうですが、唯一この川を下り海に出て再び帰ってくるのがサーモン。そしてこのサーモンは、狩猟の民・イヌイットの人たちにとって命の糧でもあるのです。
今回は、イヌイットの人々のユニークな越冬用保存食にヒントを得た「ロッキーサーモン」の開発秘話をご紹介します。

いまから四半世紀前

イメージいまから四半世紀前。ソ連の200海里内資源保護の考えから、日本船は操業漁獲量を規制されることになりました。そこで弊社も、それまでの北洋産に代わる紅鮭の仕入のため社長以下、スタッフがアラスカ・カナダに赴きました。
現在、イヌイットの人々の暮らしは大きく様変わりし、犬ぞりはスノーモービルやトラックに、ドーム型の雪の家「イグルー」はセントラルヒーティングと電化製品の完備した近代的な建物になっていますが、弊社スタッフが訪れたころのイヌイットの人たちの生活は、もっと素朴なものでした。

鮭は酷寒の地の命を繋ぐ糧

訪れた季節は7月。ちょうど鮭漁の真っ最中で、イヌイットの人たちは家のまわりに櫓(やぐら)を組んで鮭を干すのに余念がありません。鮭はイヌイットの人たちにとって、越冬用の大切な食糧であり、家族同様のエスキモー犬にとっても欠かすことのできないエネルギー源なのです。日本にも南部の「曲り家」のように、馬を陽当たりの良いところに飼い、家族同様に扱う習慣がありますが、エスキモー犬なしでは酷寒の冬を越せないイヌイットの人々にとって、犬は馬の比ではありません。

先住民の知恵をヒントに

イメージ驚いたのは、干している鮭のユニークな形状でした。身の中までムラなく早く乾くように、半身にした鮭の身に、皮を残して2~3cm間隔で切り目を入れ、身の重さで自然に隙間ができるようにして干しているのです。まさに、イヌイットの人たちの生活の知恵から生まれた合理的な形状です。北海道でも鮭を細長く切り、冬の乾いた空気にさらしてつくるものに「冬葉=とば」がありますが、イヌイットの人たちが干している鮭は、とばにはまるで似ていないユニークな形でした。早速、札幌に帰って、この形状をヒントに改良を加え、さらにヒッコリーのチップで燻してみると、広大なアラスカ・カナダの自然を彷彿させる野趣に富んだ、それまでなかった鮭の燻製が誕生しました。
商品名は、数出た候補名のなかから、切り目の形状が、ロッキー山脈を連想させることから「ロッキーサーモン」と名付け売り出すことにしました。いまから四半世紀も前のことです。

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ロッキーサーモン

30年以上続くロングセラー商品。野趣あふれる鮭の半身燻製。

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