食と健康 vol.2

3つの「こしょく」について

3つの「こしょく」

みなさん、「こしょく」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 漢字にすると、「固食」「個食」「孤食」。実は今、この3つの「こしょく」が日本の食卓において大きな問題となってきているのです。

イメージひとつめの「固食」とは、同じものばかり食べることを言います。朝、昼、晩それぞれのメニューが毎日同じだったり、数種類の決まったものばかりローテーションで食べてしまう場合も。手軽だから、安価だから、低カロリーだからなどといってとにかく同じものばかりを食べ続けるこの傾向は特に若い人に多くみられ、当然ながら栄養が偏ってしまいます。また、単純な味に慣れてしまい味覚障害を引き起こす可能性もあるのです。様々な食材、様々な調理法(焼く、揚げる、煮る、蒸すなど)、旬の味を知ることで味覚が磨かれていきます。
ふたつめの「個食」とは、家族と一緒に食べているのに、それぞれが自分の好きなものを食べることを言います。たとえば、みんなで一緒に食べてはいるけれど、お父さんは焼きそば、お母さんはパスタ、子どもはカレーライス・・・まるでファミリーレストランで食事をしているかのような光景が、日常的に家庭の食卓で繰り広げられている状態の事です。子どもに好きなものばかり食イメージべさせていると、好き嫌いが増え、わがままになってしまいます。
親も、子どもの嫌いな食べ物を知る機会が無くなり、嫌いな食材を食べられるように工夫するなどといった事もしなくなります。また、協調性が失われる心配も。おじいちゃん、おばあちゃん向けのメニューの日、子ども向けのメューの日があったり、味付けが大人向け、子供向けだったりすると、お互いに家族の嗜好に合わせる事になります。そういった経験が協調性を育むのです。
最後の「孤食」は文字のとおり、孤独な食事・・・つまり、家族がバラバラに食事をすることを言います。親は仕事、子どもは塾と忙しい現代において「孤食」は増える一方ですが、これは心にも体にも深刻な問題なのです。家族そろっての食事の時間は、家族団らん、食事マナーや食の大切さを学ぶ、食べることの喜びや幸せを感じることのできる大切な時間です。子どもの食事の様子から親は体調や心の変化に気づいたり、好き嫌いを把握したりもします。しかし現代では、一人きりで、テレビやゲーム、携帯電話をいじりながら、好きなものだけを、好きな量食べるような食生活を送る子どもが増えています。結果、何を食べたのか、どのくらい食べたのか本人でさえもよくわかっておらず、成長に必要な栄養素が不足し、社会性や協調性も失われ、また親も子どもの食事内容を全く知らないという事態になってしまっています。

イメージ私たちにとっての「食」は単に空腹を満たすだけのものではありません。それではまるで「えさ」と一緒です。食は私たちの心を育ててくれます。家族と一緒に、会話を交わしながら楽しくおいしく食べる事で、健康的な身体や、豊かな心が造られていきます。家族の絆も深まることでしょう。

佐藤水産は、「人間の身体は食べ物によって育まれている、また、人々の心や精神も食べ物によって育まれる」という考えの下に、「食べた人が幸せな気持ちになるようなおいしい商品」の提供をいちばんに考えています。おいしいものを食べた時、人は幸せな気持ちになります。しかし、“おいしさ”を最大限に引き出し “幸せ”を作るのは、「おいしいね!」を共有できる家族との時間かもしれません。そしてその時間は、私たちの心を豊かに、身体を元気にしてくれるはずです。今日は是非、大切な家族と一緒に、おいしいものを楽しく食べる時間をつくってみてはいかがでしょうか。

鮭は白身魚!? サーモンピンクに秘められたパワー
「アスタキサンチンと抗酸化作用」のおはなし

イメージ鮭は赤い色をしているけど「赤身魚」では無く、実はタラやカレイと同じ「白身魚」の仲間だということをご存知でしょうか。確かに、マグロやカツオなどの赤身魚は加熱すると白っぽくなってしまうのに対して、鮭は焼いてもきれいな赤色のままです。どうやらマグロ等とは赤色の成分が違うようですが・・・その赤色の正体が「アスタキサンチン」と呼ばれる色素です。
この「アスタキサンチン」は、ニンジンの赤色「β -カロテン」やトマトの赤色「リコピン」と同じ「カロテノイド色素」と呼ばれる成分で、魚介類にみられる色素です。アスタキサンチンは鮭が餌として食べる藻類やオキアミなどに含まれていて、食べる事でどんどん体内に蓄えられ、身を赤く染めます。
エビやカニの殻の赤色、キンキの皮の赤色もアスタキサンチンによるものですが、私たちが食べる身の部分にこれほど多くのアスタキサンチンを蓄える魚介類は他にはありません。

アスタキサンチンが私たちの身体にもたらしてくれる一番のはたらきと言えば、「抗酸化作用」です。
私たちは呼吸によって酸素を取り入れていますが、その酸素の一部が「活性酸素」というものになります。この活性酸素が増えすぎると、身体をサビつかせてしまいます。すると次第に老化が引き起こされ、生活習慣病や、肌や髪の老化の原因へと繋がってしまうのです。アスタキサンチンは活性酸素を取り除き、身体のサビつきを防いでくれるというはたらきを持っています。これが、抗酸化作用です。
アスタキサンチンは生活習慣病予防や美肌効果の他にも、活性酸素を抑える事で免疫力の低下を防いだり、目や粘膜の健康維持にも効果を発揮します。

そもそも鮭がアスタキサンチンを身体に蓄えるのも、この「抗酸化作用」を必要としているからです。川を遡り産卵する鮭は、紫外線を全身に受け、また酸素をたくさん取り込むため、活性酸素が増えてしまいます。大量の活性酸素で身体がサビついてボロボロになってしまうのを防ぎ、数々の過酷な試練を乗り越え無事川へ帰り産卵できるよう、アスタキサンチンを身にたくさん蓄える、という訳です。
鮭があんなにたくましく川を上る秘訣がこのアスタキサンチンの抗酸化パワーなら、私たちの元気で若々しい毎日にもアスタキサンチンは一役買ってくれそう、そんな気がしてきます。
ちなみに、養殖サケの場合は石油などから化学的に合成された人工色素を与えられている事もあるようです。安心・安全な天然サケから、身体に優しい自然のアスタキサンチンパワーを摂り入れたいですね。

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